仕事に対する思い
人一倍「海外を知ること」に興味があった子供時代。
その思いは変わらず、海外の新鮮な驚きや感動をもって人を感動させる、ハッとさせる仕事がしたいという思いが原動力となり、
翻訳の世界に飛び込みました。
傷心でドラマの字幕を見て、思わず涙を流す、小説を読んで心打たれる...。
同じ環境の中にあっても、その人自身の心境やこれまでの体験によって感じるものは十人十色です。
言葉と人間の心情が一致したとき、それは計り知れない感動を生むのだと知りました。
この体験が、はじめの一歩として字幕翻訳を学び始めたきっかけです。
字幕の醍醐味は、人の感情であるセリフを端的な日本語で表現するというチャレンジを強いられること。
現在は海外クライアントとのお仕事が多くなったのもあり ウェブサイト、契約書、資料等のj翻訳依頼をいただくことが多くなっていますが、
これを仕事にしようと決意した当時の心証を忘れず、日々新しい言葉との出会いを楽しんでいます。
Satoko @Dippers
翻訳・通訳の楽しみ方
翻訳をやらせていただくことが多いのですが、毎回取り組む度に新しい知の欲求で体がゾクゾクします。
大沢在昌さんのサスペンス小説「黒の狩人」で、情報を得る度に興奮を覚える外務省職員の女性が描かれていましたが、
まさにそのような感じです。
聞く言葉より、視覚的に目にする言葉の方が人に強い印象を与えます。
「血」など、その単語の意味を知っている日本人にとってはスリルを感じるでしょうし、
メールで「好きだ」と言われて固まったことがある方もいらっしゃるのでは。
中国語で書かれていると何か強そうな感じがする(笑)のも同じなのかもしれません。
たとえばカナダのRoyal Bank Groupは、チャイナタウンに行くと「皇家銀行集団」。 強そう。 Tシャツは「T恤(ティーシュー)」。 何か怖い…。
たまに通訳もします。 考える暇を差し置いて喋らないといけないし、調べている時間もなく追い込まれる。 Mなのでこの緊張感がクセに…。
観光ツアー・会食などに付き添うと「これは何?」の嵐。
終わった後は様々なことを思いますが、話すことが好きな私にとっては毎回が最もチャレンジングで成長できる機会です。
略歴
1986年大阪生まれ。大学ではロシア語専攻。
在学中にカナダ・バンクーバーで通訳・翻訳基礎を学ぶ。その後トロントへ。
トロントの雰囲気がたまらなく好きで、移住を検討。今でも何とかして住みたいと思っている。
またカナダでチャイナタウンの発展ぶりに興味を持ち、趣味で中国語の勉強をはじめる。
この時は中国語をまさか仕事で使うことになるとは夢にも思わず。
卒業後はSkilled Workerとしてカナダで働きたいと考え、まず日本のIT企業でプログラマーとして働く。
しかし「生活地点(=カナダへの移住)」よりも「何をするか(翻訳がしたい)」が自分には重要だと気づき、
技術者の道を捨ててフリーランス翻訳者に転身。
現在はフリーとして英語・中国語の翻訳、通訳、英語圏向けマーケティングなどを行う。
2014年に中国籍の夫と結婚して東京在住。